2011年06月20日
58 盲導犬育成の支援
前回記事の続きで、盲導犬育成支援についてご紹介します
コラムで盲導犬をテーマにしたきっかけは、4月9日に和歌山市内で開催された、華道「水無月会」の第10回盲導犬育成チャリティーいけ花展に伺ったことです。
生け花と盲導犬?意外なコラボレーションの経緯もお聞きしたく会場を訪れると、ダイナミックに花や木が演出される随所に、盲導犬の解説パネルや写真が織り込まれていました。
水無月会の久世松月さんによると、「生け花を一般の人に身近に感じてもらい、社会貢献もおこないたい」と、平成5年から始められたそうです。寄贈先は、盲導犬訓練所が田辺市にあった日本ライトハウスに決め、寄付金や犬を移送する車の贈呈などを続けておられます。
私もほんの少しだけお花を習った経験から、生け花も楽しく観賞させていただきました。水無月会さんの「蕉月流(しょうげつりゅう)」は、県内だけにある流派で、自然の美しさや時の流れを、草木の形そのままを生かして表現するのが特徴だそうです。
器に飾られた朽木や苔が生命の循環の語り部となり、力強さを感じました。そしてここに重なる犬たちの姿。生命の大切さという共通のメッセージが相乗効果として伝わってきました。

展示会場で 水無月会と日本ライトハウスの皆さん
そして、盲導犬育成に直接関わる支援についても知りたく、記事でお伝えした、日本ライトハウスのボランティアデーに参加しました。パピーウォーカーや引退犬を引き取るボランティア以外に、繁殖犬ボランティアや、盲導犬にならなかった犬を引き取るボランティアなど、それぞれの段階でたくさんの人が、1頭の盲導犬の育成、そして一生に関わっていることを、強く実感しました。
それぞれにお話を伺うと、繁殖ボランティアさん「パピーウオーカーを希望していたけれど、夫婦とも仕事をしているので繁殖ボランティアに。おとなしくて手間がかかりません。」2頭目のパピーを預かる女性は、「離れるときは辛いけれど盲導犬を育てているという使命感がある」とのことでした。単に犬が好きだけでなく、社会貢献を目的に、時間や経費もかけて取り組んでおられました。記事でご紹介した3頭のオスを持つ繁殖ボランティアの方は、さらに引退した補助犬を支援する日本サービスドッグ協会を運営されています。
「盲導犬は人のために仕事をして大変だとも思われるが、生涯、ずっと、人のそばで過ごせる盲導犬はしあわせかもしれない」とその男性が言われた言葉も印象に残っています。
そして前回の記事と重ねて、盲導犬を通して、人と人とのつながり、思いやりが育まれる社会を願います

図をクリックしてお読みください。
朝日新聞和歌山版2011年6月20日掲載。
無断転載を禁止します。
記事でご紹介した、繁殖ボランティアの方から、文章の表現について、次のご助言をいただきました。
・オス3頭を飼う→訓練所から委託され預かっている ことも付記してほしい
・ユーザーの話を聞くと→ユーザーの方からいろいろなことを学ばせていただいている 感謝の念をお伝えしたい。
後者の「学ばせていただいている」というお言葉は、他のボランティアの方からもお聞きし、ユーザーさんやボランティアさんたち相互のお心遣いに感銘を受けた次第です。初めの原稿案(たたき台案)には表記させていただきましたが、字数の関係で手直しや削除する部分が出て、十分なお伝えができず申し訳ありません。丁寧にお伝えできるよう尽力したく、今後も皆様から感想やお気づきの点、お伝えいただければ幸いです

コラムで盲導犬をテーマにしたきっかけは、4月9日に和歌山市内で開催された、華道「水無月会」の第10回盲導犬育成チャリティーいけ花展に伺ったことです。
生け花と盲導犬?意外なコラボレーションの経緯もお聞きしたく会場を訪れると、ダイナミックに花や木が演出される随所に、盲導犬の解説パネルや写真が織り込まれていました。
水無月会の久世松月さんによると、「生け花を一般の人に身近に感じてもらい、社会貢献もおこないたい」と、平成5年から始められたそうです。寄贈先は、盲導犬訓練所が田辺市にあった日本ライトハウスに決め、寄付金や犬を移送する車の贈呈などを続けておられます。

器に飾られた朽木や苔が生命の循環の語り部となり、力強さを感じました。そしてここに重なる犬たちの姿。生命の大切さという共通のメッセージが相乗効果として伝わってきました。
展示会場で 水無月会と日本ライトハウスの皆さん
そして、盲導犬育成に直接関わる支援についても知りたく、記事でお伝えした、日本ライトハウスのボランティアデーに参加しました。パピーウォーカーや引退犬を引き取るボランティア以外に、繁殖犬ボランティアや、盲導犬にならなかった犬を引き取るボランティアなど、それぞれの段階でたくさんの人が、1頭の盲導犬の育成、そして一生に関わっていることを、強く実感しました。
それぞれにお話を伺うと、繁殖ボランティアさん「パピーウオーカーを希望していたけれど、夫婦とも仕事をしているので繁殖ボランティアに。おとなしくて手間がかかりません。」2頭目のパピーを預かる女性は、「離れるときは辛いけれど盲導犬を育てているという使命感がある」とのことでした。単に犬が好きだけでなく、社会貢献を目的に、時間や経費もかけて取り組んでおられました。記事でご紹介した3頭のオスを持つ繁殖ボランティアの方は、さらに引退した補助犬を支援する日本サービスドッグ協会を運営されています。
「盲導犬は人のために仕事をして大変だとも思われるが、生涯、ずっと、人のそばで過ごせる盲導犬はしあわせかもしれない」とその男性が言われた言葉も印象に残っています。
そして前回の記事と重ねて、盲導犬を通して、人と人とのつながり、思いやりが育まれる社会を願います


図をクリックしてお読みください。
朝日新聞和歌山版2011年6月20日掲載。
無断転載を禁止します。

・オス3頭を飼う→訓練所から委託され預かっている ことも付記してほしい
・ユーザーの話を聞くと→ユーザーの方からいろいろなことを学ばせていただいている 感謝の念をお伝えしたい。
後者の「学ばせていただいている」というお言葉は、他のボランティアの方からもお聞きし、ユーザーさんやボランティアさんたち相互のお心遣いに感銘を受けた次第です。初めの原稿案(たたき台案)には表記させていただきましたが、字数の関係で手直しや削除する部分が出て、十分なお伝えができず申し訳ありません。丁寧にお伝えできるよう尽力したく、今後も皆様から感想やお気づきの点、お伝えいただければ幸いです

Posted by ポケット at 12:13│Comments(2)
│朝日新聞連載 わかやま動物ウオッチング
この記事へのコメント
先日日本ライトハウスのボランティアデーでお話させて頂いたパピーウォーカーの池田です。
写真や盲導犬の掲載記事を送っていただき有難うございました。
パピーウォーカーの経験しかない私にとって、色々なボランティアの方のお話はとても勉強になります。
これからも松本さんの記事楽しみに読ませていただきます。
写真や盲導犬の掲載記事を送っていただき有難うございました。
パピーウォーカーの経験しかない私にとって、色々なボランティアの方のお話はとても勉強になります。
これからも松本さんの記事楽しみに読ませていただきます。
Posted by パピーウォーカー池田 at 2011年06月23日 22:37
池田さま、コメントいただきありがとうございます!取材でボランティアさん同士の活気ある交流に参加させていただき、多くの方が支えておられることを実感しました。ヨシアちゃんにもよろしくお伝えください。また情報をお寄せいただければ幸いです。
Posted by ポケット at 2011年06月23日 23:12